小夜子は、きょろきょろと教室内を見回し、空いている席を探した。 だが、見当たらない。 (この教室、狭いな……) 理由は、三人までが座れる長机の両端に、一人ずつが腰かけているからだった。 恐らく彼等は初対面で、親しくなったわけでもないのだろう。 さすがに、そういった人達の真ん中に行く気にはなれなかった。