数日後の新聞が、製薬会社の敷地内で起こった火事を報じた。 建物がほぼ全焼した割には、怪我人は少なかったらしい。 ただし、その怪我というのが火傷や擦り傷ではなく、 揃いも揃って脚や肩の亜脱臼だったというのが、謎な話だ。 何故そんな事が起こったのかは不明で、 これから捜査が入るのだと、そこで記事は終わっていたけど、 俺には分かっていた。 あの、フランケンシュタインの仕業だ。 俺は少し前に起きた、非現実的な戦いを思い出した。