「記憶が戻ったのか……お前」 いつの間にか、ドアの付近に河合がいた。 剣太は、ゆっくりと振り返った。 「ああ」 やっと来た。 「吸血鬼の心臓はどうした…… と言いたいところだが、訊くまでもないな」 「そんなもの、あるわけが無いだろ」 「俺もそう思っていた」