そんな時、近くで爆音がして、すぐ後に電話がけたたましく鳴り響いた。 内線だ。何か起こったのだ。 彼は受話器を取るなり、「何事だ」と尋ねた。 物が破壊される音や、ガラスの割れる音が聞こえて来た。 『こちら実験管理棟! F-53――フランケンシュタインが、暴れています!』 F-53とは、剣太の事だ。 「風良剣太」という名前は、河合が勝手に彼に付けた名前だった。