姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




「……あ」
 
石はまだ、くっついたままだ。

「取れないんだよ、これ……もう切るしかない」

俺は小さい頃、姉さんの髪に飴をくっつけてしまったのを思い出した。
 
棒付きキャンディを見る度に、今でも蘇ってくる。

結局あの時、姉さんは伸ばしていた髪をばっさり切ることになり、

姉さんはそんなに気にしていない様子だったが、

俺は加害者でありながらも物凄くショックを受けた。

「……と、いうわけで、

僕はちょっと怒ってるんだよねー……」