(ったく……さっきはあんな怖い顔してたくせに……

っていや、何弱気になってんだ俺!

あんなん怖くねえよ……ちょっとだけしか)
 
フランケンシュタインが、ぱたりと携帯電話を閉じた。

どうやら、無事にメールが送れたようだ。

さっきよりも、疲れた顔をしている。

やり切ったぜ……みたいな。
 
そしてその頃、まだ誰も知らなかった。

姉さんの携帯電話が、鳴った。