姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




そんな俺の不安を余所に、彼は一生懸命キーを打ち続けた。

何度も打ち間違えに苛立っているようで、

その扱いの酷さに、今にペキンと携帯電話が壊れるんじゃないかと思った。
 
しかし見かねて、俺が代わりに打とうか、と申し出たが断られた。
 
大切な内容らしい。

「あはは……君だって、

自分が書いたものを他人に知られたくなんかないいだろう?

当たり前だよ」
 
エリアルはエリアルで、けらけら笑っていた。