(あーあ。信用し切ってるんだな……) しかし、次のエリアルの一言で、和やかな空気が固まった。 「えーと『東京都』…」 「えっ?」 姉さんと俺の声が、重なった。 「……エリアル、今何つった?」 俺が訊くと、エリアルは怪訝そうに顔を上げた。 「え?だから『東京都』……」 「ひがしきょうと!?」