「――……君がいるのは気付いてたんだけどさ。 ……これは一体、どういうつもり?」 エリアルは、笑顔で俺に詰め寄った。 原因はただ一つ。 俺が放って、エリアルの前髪にくっついて離れなくなった、接着剤まみれの小石だ。 ……まず、順を追って話そう。