エリアルは、早速ボールペンを片手に、書類と向き合った。 そして、記入欄を指で指し、 「小夜子、ここに書けばいいんだね?」 「そうよ」 (姉さん……そのくらい自分でやればいいじゃないかよ……) でも、姉さんもエリアルを見て安心したように、別のプリントに取りかかっていた。