姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




『……あれの処分はどうなる……』

『……こっちの小僧は……』

『……何としても、生かせ……』
 
――例え目覚めた後に、嘘を吐いても構わない。

最後に聞こえたその言葉だけが、いやにはっきり耳に残った。

そして、うっすらと目を開けると、そこには……。

河合の姿があった。

彼は少年を狙撃し、自分達を『保存』した男と、よく似ていた。

それが、剣太が再び現世に蘇る数日前の事だった。