姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




時々、生温い溶液の中で管に繋がれたまま、体は動かなくても目は開いた。

合い向いのガラスケースの中には、一代目が同じように静かに浮かんでいた。

だが、彼が動く様子は無い。

その顔にはくっきりと、死の色が示されていた。

潰れた頭部が縫合された痕が、いつまでも生々しい。
 
一代目はもう二度と、目覚めない。