姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




彼がどんな思いで一代目と暮らしていたのか、

今はもう知る由もなかったが、剣太は近付いてくる複数の足音に、

並々ならぬ不安を覚えた。


『おい……まだ生きているぞ……』

『こっちは駄目だ……呼吸も止まっている』

『何とかならないのか。貴重なサンプルだぞ』

『とりあえず……保存しろ』