エリアルが握っていたもの―― いや、正確にはエリアルの掌から生えていたもの。 それは、血で出来た氷柱だった。 エリアルが自分の腕から流れ出た血液で、形成したものだった。 氷柱は鋭く尖り、エリアルは迷わずそれを剣太に突き立てた。 喉を狙ったつもりだったのだが、氷柱は剣太の眼球を貫いた。