姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②



ぽんぽんと進む会話に、俺は不安を覚えた。


「お…俺が書くよ……」


姉さんは、きょとんとした。


「えー、別にいいわよ。せっかくエリアルが手伝ってくれるって言ったのに……」


「そうだよ孝。君は、僕が日本語書けないと思ってるんだろ」



「うん」



「書けるよ。四十年くらい前に、日本に住んでたからね」


「……ちっ!」