ぽんぽんと進む会話に、俺は不安を覚えた。 「お…俺が書くよ……」 姉さんは、きょとんとした。 「えー、別にいいわよ。せっかくエリアルが手伝ってくれるって言ったのに……」 「そうだよ孝。君は、僕が日本語書けないと思ってるんだろ」 「うん」 「書けるよ。四十年くらい前に、日本に住んでたからね」 「……ちっ!」