感覚の無いはずの手足が、無性に疼いた。 急に、剣太の動きが鈍くなったのを、エリアルは見逃さなかった。 いつの間にかエリアルの手には、黒い氷柱のようなものが握られていた。 エリアルは一瞬で間合いを詰めると、 それをふらついた剣太の目に、思い切り突き刺した。 そしてそれは、孝が接着剤塗れの石を放り投げたのと同時だった。