剣太は、入口の付近にこそこそとした気配を察知していた。

だが、誰かは分からなかった。

殺気のようなものも特に感じられず、

ただびくびくとした空気だけがそこにあった。

どうやら誰か、迷い込んで来たらしい。

しかし、いつまでもそこにいるのが気になった。