俺は、ポケットの中をまさぐった。 そう……接着剤だ。 これを適量手頃な石に絞り出し、それを投げる。 運良く接着剤の面が当たれば、当たったところにべたりと貼り付き、 相手は怯んで一瞬の隙が出来る事間違いなしだ。 ……多分。 (あ、でもエリアルに当たったらどうしよう。 ……まあ、いっか) 俺はわずかな望みを胸に、接着剤の封を切った。