姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




俺は、ポケットの中をまさぐった。

そう……接着剤だ。

これを適量手頃な石に絞り出し、それを投げる。

運良く接着剤の面が当たれば、当たったところにべたりと貼り付き、

相手は怯んで一瞬の隙が出来る事間違いなしだ。

……多分。

(あ、でもエリアルに当たったらどうしよう。

……まあ、いっか)
 

俺はわずかな望みを胸に、接着剤の封を切った。