そして不意に、何かを思い出しそうになる。 ――おのれ……! ますます苛立った。 しかし、痛みは増す一方だ。 その所為で、だんだん集中出来なくなって来た。 タイミングがずれ、体がふらつき、 危うく相手の攻撃を許してしまいそうになる。 それだけは、避けたかった。