こんなふうに、コンクリートや鉄骨が剥き出しになったまま、 埃とガラスの散らばった、物騒な音が響く廃墟なんかじゃなかった。 非現実。 こんな言葉は、もうとうに使えなかった。 そんな現実が、今目の前にある。 手が、震えた。