剣太が、一歩歩み出た。 足音はガシャリ、とどこまでも無機質だ。 ガラスの抜けた窓から差し込んだ月明かりが、彼の体を弱く照らした。 剣太は、シルエットが体にぴったりとした服を着ていたが、全身黒尽くめだった。 しかし、脚の微妙なラインや、ノースリーブで布に隠れていない両腕は 、明らかに人体でないとすぐに分かった。 (この数日で、よくここまで改造したものだね……)