俺は不意に、エリアルの赤い目を思い出した。 エリアルが無意識に浮かべた、俺の知らない誰かに対する怒り。 ……恐らくは、件のフランケンシュタインに。 気が付いたら、俺は自転車をがしがしと漕いでいた。 用件は済んだが、向かう先は家じゃない。 エリアルが行こうとしているところだ。 「うわっ……おっと!」 上を向きながら走行している所為で、 「ふぅー。……ギャーッ!」 何度も電柱にぶつかりそうになった。