姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




その時、俺の目の前をある少女が横切った。
 
幼稚園と中学校が同じだった、顔見知りの女の子だった。

だが、声をかけようとした瞬間、彼女の籠の中の物が目に入った。
 
ボンドやアロンアルファなどが、恐らく並べられていた分、全部入っていた。

……一体、何に使うんだろう。

俺が固まっているうちに、彼女は手早く会計を済ませ、

さっさと出て行ってしまった。