エリアルは、遠くから自分を睨む剣太の気配を敏感に感じ取っていた。 だが、まだ時間が早い。 もう少し、暗くなるまで。 ……本来の力を発揮できるまで。 まだ早い、まだ早い。 しばらくの間、剣太とエリアルの間で人間外生物同士の睨み合いが続き、 そのうちエリアルは、皮肉な笑みを浮かべた。 「……僕は抗い続けるよ、ダリウス……」