姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




エリアルは、遠くから自分を睨む剣太の気配を敏感に感じ取っていた。

だが、まだ時間が早い。

もう少し、暗くなるまで。


……本来の力を発揮できるまで。


まだ早い、まだ早い。

しばらくの間、剣太とエリアルの間で人間外生物同士の睨み合いが続き、

そのうちエリアルは、皮肉な笑みを浮かべた。



「……僕は抗い続けるよ、ダリウス……」