姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




長い放浪の末にやっと見付けた、幸せな生活。

絶対にこれは、守るべきなんだ……。

エリアルが窓辺に立つと、遠くのビル……

人の肉眼では到底見えないだろう人影が、自分を見ているのに気付いた。

「……仕方が無い、か」

 
不意に、昔出会った吸血鬼が、

「俺はもうすぐ死ぬんだ」と言っていたのを思い出した。