姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




エリアルが目を覚ますと、もう日が暮れようとしていた。

いつもを考えたら、結構な大寝坊だ。

だけど仕方が無い。疲れていたから……。


「……あはっ」
 

不意に、エリアルは笑った。
 
小夜子の為に必死になる孝の姿が、浮かんでくる。
 
昨日のことだ。

結局孝は小夜子の部屋の前から動こうとせず、

そのまま夜を明かしてしまった。