「額を切っただけだ。あんなの、怪我の内に入らない」 剣太が失笑すると、河合は不意に彼に手を伸ばした。 そして、いきなり剣太の前髪を掴むと、 ぐいっと顔を寄せ、目をぎろりと見開いたまま、笑った。 「そういう事を言ってるんじゃあないんだよ。 お前は命令を守らなかった。 だから、これはほんの罰だ……忘れるな」