姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②

 



混沌、逃走、弁明、悲鳴……また、混沌。
 
覚えているのは、そんな事ばかりだった。

「――気が付いたか、剣太」

 
目を開けるとそこは、自分が帰宅したはずのマンションではなく、

『組織』の実験室だった。

そして、自分の顔を覗き込んでいたのは、

いつも腹立たしい笑みを浮かべている、この男で。


「河合……」
 

剣太の体は、たくさんの管で繋がれていた。

頭が固定され、思うように身動きがとれない。