「もういい、私しばらく寝てるから!」 ほとんど逆ギレの姉さんは、俺をじろりと睨むと、 すたすたと自分の部屋に戻ってしまった。 「……何だってんだよ、もう」 しかし、薬の引き出しを開けた時に、 何故姉さんが風邪薬を飲むのを拒んでいたのか、 やっと分かった。 普段、消毒液や湿布薬くらいしか、用の無かった引き出し。 中の物は、ほとんど箪笥の肥やしになっていたというわけで。 その薬の使用期限は、二年前に切れていた。