途中、ソファーでクッションを顔面に押し当てて、 体操座りをしているエリアルが視界に入ったが、見なかったことにした。 ノックをすると、すぐに返事があった。 「姉さん、鞄持って来たよ」 電気を点けていない薄暗い部屋で、 姉さんはよいしょ、と体を起こした。 俺は、スイッチを手探りで押してから、 「ただいま、姉さん。はい、これ」 姉さんに、バッグを渡した。