その頃、孝は。 ……恥をかいていた。 歩けばどこへ行っても、くすくす笑い声が聞こえる。 俺は唇を噛み締め、顔が赤くなるのを堪えながら、後悔していた。 問題は、俺が提げていたフリルのバッグにある。 これこそが今日の目的でもあるのだが、 自分の考えの足りなさに、俺は幾度目かの溜息を吐いた。