痩躯な自分より、遥かに体格の勝っていた、
むきむきの与太者に絡まれて圧勝した時には、自分の『強さ』を感じた。
その数日前に、吸血不足で力が出せず、
若い非力な女性にすら敵わないまでに体力が落ちた事すら忘れて、だ。
(幸いその時は、すぐ後に別の人間に仕掛けた不意打ちが成功し、事なきを得た)
書類や戸籍を誤魔化して、有名名門大学に入学卒業を繰り返した時は、
自分は誰よりも頭が良いのだと思った。
何百年も生きていれば、知識など嫌でも溜まっていく。
暇潰しに何かしらの学問を学べば、尚更だった。
それすら、忘れて。
全部、自分が傲っていただけだった。



