姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




保冷剤は、凍っていなかった。

それどころか、どこにも見当たらない。


「……仕方ないな」


エリアルは、小夜子に保管場所を訊こうと思ったが、

一歩踏み出したところで止めた。


とりあえず、青いべたべたの湿布薬、


(熱冷ましだと言われたが、彼はいまいち理解出来ない)

を額に貼り付けた病人の気分を害してはいけない。