一人残された俺は、しばらく停止して、 やかんがピューピュー悲鳴を上げる頃に、やっと動き出した。 火を止めると、やかんはすぐに大人しくなった。 部屋の中が、しんとなる。 いやに、静かだった。 冷蔵庫の音と、時計の秒針の音しかしない。 俺は、途中まで用意した茶葉や急須を食器棚に戻して、 食料品棚のカーテンをめくった。 「カップ麺……どこだっけ」 しばらく食べてなかったし、もう終っているかもしれなかった。