俺は、何も言えなかった。 昔から、苦手だった。 泣いている人を前に、何て言ってあげればいいのか、分からない。 口下手で、ついいらない事を滑らせてしまいそうで、怖い。 俺は、冷蔵庫に向かった。 「姉さん、ゼリー食べる? 最後の一個なんだけど……」 返事は無かった。 眠ってしまったようだった。 「あ……」 でも駄目だ。 姉さんを着替えさせなきゃ……!