エリアルの様子からしても、姉さんの態度からしても、 それは明白だった。 「……今度は、何と戦ったの?」 玄関のチェーンが解かれて、俺がドアを開けながら訊くと、エリアルが答えた。 「フランケンシュタイン」 「みたいな人造人間?」 「いや、違う。れっきとした、オリジナルだよ」 「厄介?」 「凄く厄介。しかも、小夜子のクラスメイトなんだ」