姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




「ごめん、それ僕だ。

いちいち鍵を取りに部屋に戻るの面倒だったんで、

念力で施錠したんだけど、うっかり」


「やっぱりお前の仕業か!」

 
俺が文句を言うと、姉さんは俺をキッと睨み付け、

「そんなの、後でいいでしょ!

悪いけど……今はそういうの、無しにして」
 

……凄い剣幕だった。
 
だけど、俺はまた悔しくなった。
 

エリアルが、姉さんとべったりくっついて帰って来たからじゃない。
 

また二人が、俺の知らないうちに何かとぶつかったからだ。