姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




姉さんがセレナに攫われた時も、そうだ。
 

というより、もっと言ってしまえばエリアルが来た時からそうだ。
 

姉さんは一体、どれだけ波乱万丈な人生を送るつもりなんだろう……。
 

俺が、深く溜息を吐いた時。

すぐ近くで声がした。


「ただいま、孝……」
 

もう、姉さん遅いよ何してたんだよと言いかけた時、俺は自分の目を疑った。
 

エリアルが、死にそうに弱っていた。