姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




(ええい、頑張れ俺!読める読める)
 

自己暗示をかけながら、俺は手紙に目を落とした。
 

しかしそんな時、
 

――パタッ、ポタッ……
 

落ちて来た水滴で、ふと手紙のインクが滲んだ。


「あ、雨かよ……!?」
 

妙に風がねっとりと生臭いと思っていたら、あっという間にこの天気だった。
 

俺は、屋根の下に避難した。


「ちっくしょー……」