姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




「え、何?」
 

小夜子は、自分が聞き逃したものだと勘違いした。
 

だがエリアルは、


「いいや、何でもない。君は、知らなくていいよ」


「何それーっ!」


「あはは、内緒」
 

そして、力無く笑った。
 

空はもう暗くなっていた。


しかし、完全に日が暮れてから、ゆっくり帰ることにした。