エリアルの声ごと、自分の中に浮かび上がった疑問をかき消すように。 自分は、一体何者なんだろう……? それが、永遠に答えの出ない問いだとしても。 剣太の拳が線を描いた。 エリアルの脇腹に、鈍い痛みが走る。 肋骨が折れるほど、強い打撃だった。 「がふっ……!」 エリアルが、口から血を噴いた。 「――エリアル!」 小夜子が、悲痛な叫びを上げた。