やっと怪力の腕が離れ、小夜子は盛大に咳き込んだ。 全身の細胞が、酸素を要求していた。 「エ、リ……アルっ……」 どうして、ここに。 だが、それを訊く余裕など無かった。 戦闘開始だ。 起き上がった剣太は獣のように唸ると、エリアルを睨み付けた。 額から血が流れているというのに、痛がる様子すら無く不気味だった。