姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




そんな洒落にならない事を、どこか冷静に思い浮かべながら、


小夜子は歯を食いしばった。


(もう、駄目だ……)


「――何やってる、小夜子を放せ!!」
 

ひどく、聞き覚えのある声だった。


幻聴かと思ったが、声と同時に剣太の力が緩んだ。
 

そして、黒い影が目の前を横切ると、剣太が塀まで吹き飛ばされていた。
 

エリアルが、剣太に体当たりしたのだった。