(どうしよう……ていうか、外に出ちゃえばよかったな。 何で建物の中逃げてたんだろ……) でも今からでも、遅くは無いかもしれない。 小夜子は、頭上にある窓を見た。 どんよりと、曇っている上……このままでは、どんどん暗くなってしまう。 雨でも降ってきたら、最悪だ。 逃げるなら、今だ。 しかし、足が動かない。 (携帯……駄目だ。 さっき鞄と一緒に、どっかほん投げて来ちゃった……)