姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②




この時は、ただ否定すれば、よかったのだ。
 

だが、咄嗟に小夜子は剣太の手を振り切り、逃げてしまった。
 

剣太は、追い駆けてきた。
 

そして、今に至る。


(講堂なら、軽音部がいると思ってたのに……)
 

いつもなら、うるさいくらいに下手なギターを掻き鳴らしたり、

ドラムを鳴らしているというのに……。


彼女以外、誰の気配もしなかった。


だけど逆に、しんと静まり返っている事が怖かった。