それまでは、彼等の父親の私服をちょくちょく拝借していたが、 (よく考えると、以前孝が階段から落ちた時に、病院に着て行ったのは喪服だった) 外着となるとそうもいかない。 「……こんなもんかなあ」 エリアルは着替えると、鏡の前に立った。 ジーンズのパンツに黒いシャツと、色の濃い上着と、キャップ。 しかし、見た目はほとんど黒づくめだった。 まあ、それは仕方が無い。 太陽の有害な光線が一番防げるのは、黒色なのだ。 その代り、熱は大分吸収してしまうが。