だが、今は一人ではない。 守るべき、大切なものを見付けた。 だから、エリアルにとっては、何気ない日常の一つ一つが、幸せなのだった。 (それにしても、小夜子は大変だなあ。 ……大学、か。 昔は、ほんの一握りの金持ち坊ちゃんの行く場所だったってのになあ……) ビスケットを食べ終え、袋をゴミ箱に捨てた時、 ふとテレビの上に置かれた紙に気付いた。 それは、大学の書類だった。