龍太の手が、するん、と服の中に滑り込んできた。

「りゅっ…「静かにしろ」

 龍太が鋭く言って、私は口をつぐんだ。

「触らないで」

「…お前、佳主馬とどうなんだ」

 どう、って聞かれても臨海学校以来会ってない。

「龍太と違って、私と佳主馬くんは付き合ってないから、どうもないよ」

 私が言うと、龍太が私の頭に腕を回した。

 首しまる!息できない!!窒息死する〰〰〰っ!!!

 私が暴れると、

「オマエみたいに暴れる女は初めてだ」

 龍太が呟く。

「は!?」

「抵抗する顔もかわいいけどな」

 か、かわいい、って…!!