私は戸惑いながら、龍太と教室に向かった。 「いいの?」 「何が」 「あの人たち、無視しちゃって」 「いいよ。どうせ俺の体目当てだし」 龍太はそう言って、私の腕を掴んだ。 「オマエだって嫌だろ?自分の体目当てで付きまとってくる男がいたら」 それは龍太のような気がするんだけど。 …ってそれは口にしない。 「そういえば、夏休みの最初の一週間、臨海学校だっけ」 龍太が言った。 「あれって、男女ペアだろ?誰となるんだろうな」 私は首を傾げた。