「…千花、あのさ…」啓太が改まって言った。「千花の思いは昔と変わってるかもしんないけど、俺は千花のこと、まだ好きだよ」 その言葉に、顔が急に熱くなる。 「啓太?」 「千花の傍にいたい」 これって、告白だよね? 告白された回数がゼロな私は、プチパニック。 「千花、俺の傍にいてくれ」 啓太が、ズイッと顔を寄せてきた。 「!」 「俺は、十年間、一度だって君のことを考えなかった日なんてない」